後で困らないように…
知っておきたい、交通事故のこと。About traffic accident

知っておきたい!自動車保険のキホン

なぜ、0円で事故治療を受けることができるのか?

◎車やバイクには、自賠責保険に加入する義務があります。
そのため、被害者である貴方は、加害者側の自賠責保険により、
窓口負担0円で治療を受けられます。

自賠責保険とは、「自動車損害賠償保障法」という法律で加入が義務づけられている自動車やバイクの強制保険です。 つまり、すべての車の所有者は必ず自賠責保険に加入しています。
これは、事故が起こった際の被害者の救済が目的であり、被害者は少なくとも最低限の補償は、この自賠責保険から受けることができるのです。

自賠責保険の特徴

◆自動車・バイクを運転中に他人にケガをさせたり、死亡させたりした場合を保障(対人賠償)。物損事故は対象外。

◆加害者が加入している自賠責損害保険会社に、被害者が直接保険金を請求できる。

◆被害者が、当面の出費のための仮渡金を請求できる。

◆被害者1名ごとに支払限度額が決められていて、1つの事故で複数の被害者がいる場合でも、被害者1名あたりの支払限度額は変わらない。

保険金はどのように請求し、支払われるのか

事故に遭って治療を受けるようになったら、その日から治療費がかかります。その治療費や、仕事を休んでいる間の休業損害(補償)はどのように請求し、支払われるのでしょうか。
 
加害者が任意保険に加入している場合、この請求は保険会社が自賠責保険の保険会社に請求してくれます。保険会社が被害者に全額を支払い、のちに自賠責保険から、自賠責で認められた分を回収する形になります。これを「一括払い」といいます。車を所有している人の8割以上が任意保険に入っていることから、多くの場合、この方法がとられます。
 
任意保険に加入していない人や、任意保険からの支払いを拒否する人もいます。その場合は、加害者または被害者が直接、自賠責保険会社に請求します。これを「加害者請求」「被害者請求」といいます。この場合、必要な書類を加害者の自賠責保険会社から取り寄せて、自分で請求しなければなりません。
 
また、被害者の過失が大きくて重過失減額されるときも、被害者が直接、加害者の自賠責保険に請求します。損害賠償金は、本来示談が成立する最終段階で支払われます。しかし治療費などは、治療を受けたその日から発生します。一括払いの場合、保険会社が病院に治療費を直接払いますが、それに応じな
い病院もあります。
 
その場合は、被害者(または加害者)がいったん立て替えなければなりませんが、任意保険の「内払制度」や、自賠責保険の「仮渡金請求」「内払い金請求」を利用すると、一時的に保険金が支払われます。


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