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痛みが出なくなった＝完治したわけではない

「交通事故の後遺症のうち、頭痛などの症状が残る場合、それは脳脊髄液減少症の可能性があります」と八木院長。
　
脳脊髄液減少症とは、交通事故で身体に強い衝撃が加わった際に髄液を保護している膜が傷つき、髄液が漏れる状態のこと。髄液は脳や神経を衝撃から守るクッションの役目をしているため、髄液が減ると激しい頭痛が起こる。このほか、めまいや耳鳴り、倦怠感なども発症する。雨の日の前日に感じる不調・不快もこれが原因の場合が多いという。
　
何も知らずに普段の生活を続けているだけでは症状は良くならない。「一時的に症状が良くなったからといって完治したと思い込まず、施術で自然治癒力を高め、本当の健康を取り戻すことが大切」と根本治療の重要性を強調する。

患者さん本位の姿勢は早朝からの診療時間に表れている

同院は交通事故治療認定院として、超音波治療や低周波治療などの電気療法や温熱療法、骨格矯正、手技療法としてのマッサージ、ストレッチ、酸素カプセルなど、あらゆる施術と機器を使って患者さんの立場に立った根本治療を目指している。こうした患者さん本位の姿勢は受付時間にも表れている。
　
静岡県内の接骨院では最も早く、平日は朝6時から開院、夜は平日受付7時30分まで、土・日曜は休憩なしで対応している。とくに女性の患者さんが多く、交通事故の治療だけでなく､産後の骨盤矯正や骨格の歪みの矯正、O脚や猫背プログラムなどに通う患者さんも多い。

原因を突き止め、根本治療を施し患者さんを笑顔にしたい

記者からの目

“脳脊髄液減少症”という聞き慣れない症状。それもそのはず、東京高裁でこの症状と交通事故の因果関係が認められたのが2008年。その後、2012年に厚生労働省が治療法の保険適用を認めた症状なのです。こうした最先端の症状に対する専門知識を持つ接骨院は、決して多くありません。この“脳脊髄液減少症”の症状と、その治療法についてお話を伺いながら、「どうしたら良くなるのか」や「何が原因なのか」と語られる姿に、専門家としての探究心と情熱が感じられました。

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