井上知亮先生へインタビュー

この職業を目指したキッカケを教えてください。

小学生のときから長距離走が好きで、社会人になってからは会社の駅伝部に所属していました。市民ランナーの全国大会優勝を目標としていましたが、ある日膝を痛めて走れなくなってしまいました。何としても全国大会に出たいと、接骨院へ通って治療したことで、全国大会優勝の夢を果たすことができました。

そのとき、自分もこのような技術を持って人を助けたり、夢を叶えるお手伝いができればと強く思いました。

その後サラリーマンを辞め、柔道整復師の資格を取るために３年間、学校に通い、全国で勉強したのち、埼玉県の伊奈町で接骨院を開業しました。

治療家としてのやりがいや喜びを具体的に

やりがいを感じるのは、患者さんが怪我を克服して、自分の夢を実現させたときです。怪我や故障のためにいろいろなことをあきらめていた人が、治療の後に可能性を広げてイキイキとしている姿を見ると、嬉しくなります。また、交通事故後、あきらめながら脚の痛みとつきあっていた人の症状が改善して、階段の上り下りが苦でなくなったり、孫と遊べるようになったというお話を聞いたときも嬉しかったです。

患者さんのためになる将来の構想やイメージがあればひとこと

自分一人では一ヶ月にのべ１０００人くらいしか治療できません。将来的な話になりますが、僕と同じ理念を持つ人たちと一緒にこの治療院を全国に展開し、もっと多くの人の健康に貢献し、笑顔を増やしたいです。

また、最近は、ただ施術するだけでなく、患者さんに感動を与えたいと強く考えるようになりました。寒い日は温かいおしぼりをお出したり、おもてなしを徹底することで、来院された患者さんが“ホッ”とできる医院になるよう、工夫をしていきたいです。

患者さんに喜ばれたエピソードや治療院への声

最近では、ある高校生が部活の練習中に怪我をして、春の高校バレー大会への出場を断念するしかなさそうな状態だったのですが、通院を通じてなんとか改善し、大会で活躍できるまで回復したことが嬉しかったです。また、脚を怪我したブラスバンド部の高校生の患者さんのケースでは、治療の結果全国大会に出場することができるまでに改善し、金賞を受賞しました。