山本啓史先生へインタビュー

この職業を目指したキッカケを教えてください。

陸上の長距離選手だった学生時代、ひざや足首の痛みに悩まされていました。そのとき、鍼治療を受けたことで痛みがとれ、東洋医学の偉大さを体感し、自分も人の身体や心の痛みを取り除くことができる治療家になりたいと思ったことがこの職業を目指したきっかけです。

治療家としてのやりがいや喜びを具体的に

施術を通じて患者さんの痛みがなくなったり、今までできなかった動作ができるようになったりすると、患者さんに笑顔が増え、日常生活にも変化が出てきます。他で治らなかった人が当院に来て、「楽になった」「先生のところに来てよかった」と言ってくださることもあります。患者さんの喜ばれる姿を見て、その喜びを自分も同じように感じられることがこの仕事の一番の魅力ではないでしょうか。

患者さんのためになる将来の構想やイメージがあればひとこと

治療家は、自分のスキルや存在がそのまま患者さんに反映される仕事。この仕事にゴールはありません。現状の技術におごることなく、時間の許す限りセミナーや勉強会に足を運び、より高度な技術の習得を目指します。そして、吸収したものは惜しみなくスタッフや患者さんに還元していくつもりです。このサイクルを維持することが今の時代の治療院に求められることであり、学ぶ姿勢を常に持ち続けることが、患者さんの満足度を上げる近道であると考えています。

患者さんに喜ばれたエピソードや治療院への声

小学校時代の骨折の後遺症で５０年以上もひじが曲がらないまま、どんな治療をしても治らないという患者さんが来院されました。日常生活動作にも支障が出るほどの状態で長年苦しんでおられましたが、当院での治療で５０年ぶりにひじが正常な位置まで曲がるようになったときには、泣いて喜ばれました。